グルーミングの流れ

初めてのお家族様へ グルーミングの流れのご説明

まずはカウンセリングから...

アプリコットテイル グルーミングスタジオを初めてご利用のご家族様にはじっくりとカウンセリングさせていただきます。
サロンを変えた理由は?

サロンを変えた理由は?

まず最初にお聞きするのはサロンを変えた理由

サロンを頻繁に変えることはワンちゃんにとって、とても負担になるのではと考えています。
私たちもそうですが初めては緊張からの精神的不安などがあると思います。
特に話しの出来ないワンちゃんにとってはいつもの人、いつものお店がいいのではないのでしょうか?

私たちも1回のグルーミングでその子の性格、行動を見極めることは難しいです。

この子はここが嫌がる、こうしてあげると大人しくしてくれる、ゲージから出すときは怖がって噛んじゃう、グルーミング中に粗相してしまうなどいろんな性格の子がいるので、回数を重ねることでワンちゃん自身も慣れてきますし、私たちグルーマーもその子にとって負担の少ないより良い方法で施術していきます。
ご家族様のご要望、ご希望のカットスタイルは?

ご家族様のご要望、ご希望のカットスタイルは?

ご家族様のご要望、ご希望のカットスタイルは?

次にご家族様のご要望、ご希望のカットスタイル、普段気になっているところなどをお聞きしながら現在のワンちゃんの状態、ご利用周期、体型などからご家族様とワンちゃんに寄り添ったカットスタイルを一緒に考えていきます。

その他、皮膚や歯などの状態も診させて頂き、現状から少しでも改善できるようなオプションやコースなどもご提案させていただきます。

爪切り・ヤスリ

ワンちゃんの爪の伸び方は個体差やお散歩の頻度、歩き方などによって異なりますが、爪切りのペースはだいたい月1回くらいが理想的だと思います。

爪が伸びすぎると肉球より先に爪が地面に当たってしまいとても歩きにくく、足が変形することもあります。

また、爪は伸びすぎると、かぎ型にわん曲してくるため、放置しすぎると肉球に食い込んでしまい痛みの原因になったり、カーペットやケージの柵などに引っかかて根元から折れたり抜けたりと大変な事故につながりかねますので定期的に爪切りはしてあげましょう。

※爪切りのみでもご来店いただければ可能ですので、ご予約のお電話だけはお願いいたします
ヤスリ

ヤスリ

爪を切った後はしっかりヤスリをかけます。

断面が尖っているのでご家族様やワンちゃん自身に引っかき傷が付きにくいようにするためとカーペットや布製品などにひっかかりにくくすためで、しっかりと断面を滑らかに丸く仕上げます。

時短のためにこの作業を省くお店もありますが、アプリコットテイルではここは抜け目なく行います。

耳掃除

外耳炎予防のため、耳毛をキレイに鉗子を使って抜いて、そのあとコットンや綿棒で拭き掃除というのが一般的な耳掃除の方法です。

「耳の穴から伸びる毛なので、放っておくと穴を塞いでしまい通気性も悪くなり湿気が溜まりやすく不潔になり、外耳炎へ発展してしまう可能性があるため」というように耳毛を抜くというのが一般的で私たちグルーマーもそう学びました。

最近では動物病院の獣医さんでも抜く派と抜かない派で分かれているみたいです。
というのも、健康な場合は綺麗なピンクで汚れないんです。

耳が悪い場合は汚れを取って清潔に保つ為に鉗子で耳毛を抜くもしくは耳毛バサミで切る必要はあると思いますが、健康な仔は障らないのが一番いいのではと考えております。
耳掃除

耳掃除

外耳炎の原因は、食事や体質以外だとするとグルーミングした時の耳掃除がきっかけの場合もあるようなんです。

新人のグルーマーさんがゴシゴシやってしまう場合もありますし、飼い主さんが耳毛もキレイに抜いてほしいと言って神経質に抜いて炎症するという場合もあります。

抜く抜かないのどちらが正解かは分かりませんが、当店では無理に抜かず、耳の悪い子は病院での指示にそって行い、(病院で耳の洗浄の指示などがあればオプションで耳洗浄もご用意しております。)汚れの多い場合は清潔に保てる程度抜いたり切ったり、耳の周りと耳の渕だけ綿棒やコットンで拭くだけにしています。

ただ、基本的にはご家族様の判断になりますので、カウンセリングの際にじっくりお話させていただきます。

シャンプー前に

ブラッシング

ブラッシング

シャンプーに入る前にしっかりブラッシングをします。

もつれや抜け毛が残った状態でシャンプーをしてしまうと根元の汚れが落ちにくいことと、もつれが固まってしまいドライングの際にブラッシングの時間が余計にかかってしまいワンちゃんにとって負担がかかってしまいます。

シャンプー前のブラッシングもとても大切な作業の一つです。
ドックバスに入ったら最初に肛門腺絞りを行います。

肛門線絞りとは肛門の近くにある2つの袋に溜まる分泌液を外に絞り出すことです。
この分泌液は、肛門嚢(こうもんのう)と呼ばれる袋の中に溜まっていきます。

自然と肛門腺絞りが排泄の際にできているワンちゃんは問題ないのですが、肛門腺の分泌物が溜まりやすいのに絞ってあげていないワンちゃんの場合は、炎症を起こしてしまったり、破裂してしまう危険性もあるので必ず行います。

そしてシャンプー

アプリコットテイル グルーミングスタジオでは低濃度のシャンプーで皮膚に負担をかけないよう且つしっかり汚れや皮脂を落とすため、2回に分けてシャンプーを行います。
1回目のシャンプー

1回目のシャンプー

1回目のシャンプー

まずは、1回目のシャンプーです。
1・2ヵ月に一度くらいのシャンプーですから一度のシャンプーでは到底きれいには洗えないと考えます。
かといって高濃度のシャンプーで洗うのは皮膚への負担が多いのではないでしょうか?

ですから一回目は表面上の汚れを流しながら毛穴の汚れを泡とお湯で浮かび上がらせるイメージでシャンピングマシンを用いて、首回りから胸、背中、尾っぽ、お尻周り、脇やお腹、脚、指先、足裏と上から順に被毛の汚れとともに根元の汚れもしっかりと洗い落としていきます。
シャンプー

シャンプー

そして、お顔の周りは手動の泡ポンプを用いて、目や耳の中にシャンプーが入らないように細心の注意を払いながら洗っていきます。

その他、汚れの多い所や皮脂汚れが溜まりやすい指先や足裏なども丁寧に洗っていきます。
濯ぎ

濯ぎ

濯ぎ

シャンプーが終われば濯ぎです。

その際、まだ汚れが取れていない場所は無いか確認しながらしっかりと泡、汚れを洗い流していきます。
2回目のシャンプー

2回目のシャンプー

2回目のシャンプー

2回目のシャンプーです。
2回目は浮いた汚れと残りの頑固な汚れを取るイメージで、ワンちゃんが入れる位のバスタブの中で、
泡風呂に入りながら(お腹辺りまでしか浸かりません。)1回目と同じ要領でお顔周りとともに全体洗っていきます。

この時は見ているこっちも入りたくなるぐらい気持ちよさそうにしてくれます♡

しっかり濯ぎをしたらシャンプー作業完了です。
コンディショナーミスト

コンディショナーミスト

コンディショナーミスト

シャンプーが終われば、洗い流さないコンディショナーミストを被毛全体に塗布していきます。
※選んでいただいたシャンプーの種類によって工程は変わります。

カチオン化コンディショニング成分とスムージング成分の働きで、なめらかで軽く、つるつるサラサラした被毛に仕上げます。低刺激性で、皮膚のデリケートなワンちゃんにもご使用いただけます。
ブラッシング

ブラッシング

ブラッシング

しっかりと全体に馴染ませたらスリッカーブラシとコームを使ってブラッシングしていきます。

犬は毛細血管が人間に比べて少ないので、血行が悪いです。
そのため、軽く叩いて血行を良くするという目的もあります。 一枚毛(プードル種など毛が伸び続ける犬種)の犬は、どの方向にブラッシングしても問題ありませんが、二枚毛(毛が抜ける犬種)の場合は、毛流れの方向にスリッカーブラシをかけます。
逆毛をかけると、皮膚の下にある立毛筋という筋肉が炎症を起こすことがあります。
その他、半乾きだと雑菌が繁殖したりとただ乾かすだけとお思いですがとても重要な作業です。

しっかり根元まで乾いたら、耳の中の水分もふき取りドライング作業は終了です。

バリカン作業

ここからバリカン作業です。
室内で過ごすワンちゃんは足の裏の毛が伸びすぎるとフローリングなどでは滑ってしまいとても危険です。

肉球が滑り止めになるところを毛が邪魔するので肉球がしっかり出てくるように中までバリカンで刈っていきますが、中型・大型犬などの場合は、石ころなどが肉球の中に入ってしまわぬように表面だけ刈ります。
散歩後の足を清潔に保つ為に毛があると拭いてあげる際にも邪魔になりますからね。
Before
After
次はお腹のバリカンです。

陰部周りに毛が多いとおしっこがかかってしまう恐れがあるため衛生面と臭い対策のため刈っていきますが、中にはバリカン負けで赤くなってしまう子もいたりするので、浮かして刈ってあげたり、刈らなかったりとそのあたりはカウンセリングの際にしっかりお伺いいたします。
Before
After
最後は肛門周りのバリカンです。

お腹と同じく、ウンチ後の衛生面などのため肛門の周り1センチぐらいは短く刈っていきます。

そうすればウンチ後汚れをきれいにふき取りやすいですからね。
Before
After

いよいよトリミング

トリミング

トリミング

よく『そんなに時間かかるの?』と耳にしますがここまでの作業で約1時間前後を要します。
(犬種や状態によってはもっと時間がかかってしまう場合もあります。)

私もこの仕事に就く前は『何でそんなに時間かかるの?』って思ってましたがグルーマーになってやっとわかりました...。

作業工程が多いことと、シャンプーとドライングにも結構時間がかかります。
人間と違ってずっと大人しくしてくれる訳ではないのですべての作業に時間はかかってしまいますがどの作業も省くことのできない大切な作業だと考えています。
トリミング

トリミング

トリミング

そして、いよいよトリミングに入っていきます。

ご家族様のご希望に添えるようにしっかりカットしていきます。

特にプードルなどカット犬種の子は足回り、目の周り、口周りの毛などがすぐに伸びてきて気になるようになってしまうため、ご要望と可愛さをキープしながらスッキリカットしていきます。
ブロー

ブロー

カットが終わればブロアーでしっかりと毛を吹き飛ばします。

よくご家族様から 『前のトリミングサロンでは帰ってきたら服が毛だらけになるんです。』
なんてよく耳にしますが、当店では強力な風が出る機器を使いできる限りカット後の毛をしっかり吹き飛ばしますのでご安心下さい。

二枚毛の仔はシャンプーやブロワーでは取りきれない抜け毛をレーキング(抜け毛処理)のオプションをすることで抜け毛を抑えることができます。

最後は

コチラがBefore After になります。
Before
After
そして確認作業で別のグルーマーがチェック項目に沿って隅々までチェックしていきます。

体重測定も行い、健康面のチェックも忘れません。(シャンプーコース・カットコースご利用のお客様に限ります。)

お好みで首輪に大きなリボン or 耳に小さなリボンをつけ、お客様用にカルテを作成したら終了です。
スタイルのチェック

スタイルのチェック

スタイルのチェック

最後にご家族様にスタイルのチェックをしていただきます。

気になる所などあれば気軽にお伝え下されば、手直しもさせていただきます。
(送迎ご利用のお客様に関しましてはその場で手直しは致しかねますのでご了承下さい。)

基本的な流れはこのような感じになりますが、犬種や状態などによっては工程を変更することもあります。